FACTORY

Yarn

小さい繊維から始まり 1本の糸になるまで

圧縮後に輸入される綿繊維の塊

もの作りはここから始まります

現在、国内で生産される綿花はほぼ存在していません

主にアメリカやインド、ブラジルなどからの輸入となります

糸には繊度や繊維長の長さによって中長綿や超長綿などランクがあります

原産国の土壌により綿繊維の性質も違います

滑らかなものや光沢があるもの
ハリやコシがあるもの
ふくらみがあるもの少しかさつくもの

数多くある選択肢の中から最適のものを選んでいきます

綿繊維をコーミングし、短い繊維を落とし、繊維の長さ、方向を揃えます

揃えられて繊維はスライバーと呼ばれる
太い繊維の集合体をつくります

そのスライバーを引き延ばし
1本の糸となります

1本の糸になるまで
様々な選択肢があります

コーミングの回数や時間
糸を作るための撚り回数
毛羽を減らすための工程や工夫

その原料に合わせて
最適な工程を考えていきます。

Knitting

蓄積された職人の知恵

糸はそのまま編めるわけではありません

糸のWAXをつけることにより
綺麗に編むことができます
これは生地の傷を防ぐことにもなります

夏は溶けにくい固めのWAXを
冬は溶けやすい柔らかいWAXを
季節や糸によって使用するWAXを変える
必要があります

糸の撚りが強い時には
糸を箱蒸しして流れを抑え

糸に結び目や節が多い時には
糸の表面をそぎ落とすなど

編めないものを編めるように
常に考え、知恵を蓄積させています

適ゲージ適番手という言葉があります
これはどのくらいの番手の糸を
どのゲージで編むのが適しているか
ということです

ハイゲージになれば針の本数は多くなり
目面が綺麗になります
ただどんな太さの糸でも
ハイゲージで編めるという訳では
ありません

生地を編むときに度目という
重要なファクターがあります

度目とは編み目を形成する糸の長さの事

ここを調整することにより
Cut &Seun 独特の伸縮を
最大限に活かすことができます

Dyeing

色だけでなく 生地の風合いもここで決まる

ある種一番自然と戦っているのが
染工所の職人

綿繊維は収穫時期、場所によって
ワインと同じく良し悪しがあります
その為、綿繊維本来の色が
時期によって変わります

使用する水も時期により水質が変わり
色への影響が少なからず生まれます

その日の湿度、気温によって反物の含む
水分の量が変わってきます

それらを調整するのが職人

染料調合のレシピだけではなく
人の目で見て色を確認し
ベストな色を産み出していきます

生地を染めるだけではなく
その生地の特性を最大限に活かす
という重要な役割があります

光沢
柔らかさ
しなやかさ
なめらかさ
ハリ、コシ

様々な風合い、機能を与えることが
できます

最新の科学と
職人の知恵の融合です

責任をもって生地を検査し
一つの生地が完成します