2021/03/19 18:54
こんにちは。
the besです。
徐々に暖かくなってきましたねー。
春服の季節です。
気分が上がってきますね!
早速ですが今回は生地の染め方です!
何となくわかっているとは思いますが、説明していきますね。
最初に結反という工程です。
生地を繋ぎ合わせていきます。
ここで綺麗に繋いでいかないと目曲がりとかの事故が起きてしまいます。。
次に下晒という工程です。精練漂白ですね。
工場によって薬剤は様々ですが、生機(キバタ、編み上がりの染色前の反物)の油汚れ、ゴミを除去します。
編むために糸にもワックスが乗っていますし、機械油もあるので、これらを除去します。
しっかりやらないと染め上がりでムラになったりするので非常に大切な工程です。
その後ようやく染色をします。
レサイプ(レシピ、配合バランス)は抑えてあっても、やはり色は少しぶれてしまいます。。
その為、職人さんが色を少し足したりもします。
染色後、脱水し、ようやく開反します(生地を開く。)
ここまで筒状のままなんですね。流石丸編み。

↑生地を開いてます!!
開反したら乾燥、中間検査をし、仕上げですね。
この仕上げの段階で風合いを整えます。
で、検反、巻き取りで完了です!
本当はもっと工程がありますが、大まかな流れはこんな感じです。
複合加工や化繊が入っていたりするともっと工程は増えます。
生地を開いたり、また筒にして開いたりと。
中々大変です。
何より一番は色合わせですね。
基本的に生地:水:染料とバランスが決まっていますが、そう簡単にいかないんですね。
何故なら季節によって生機の内包する水分量が全然違いますし、時期によって水質も違います。
そして綿であれば収穫ロットによって生成りの色も違いますしね。
本当に職人さんはすごいと思いますよ。
僕たち生地屋さんも色々と糸や編地など素材開発を頑張っていますが、もちろん染工所さんも頑張っています。
染工所によって様々な複合加工ができます。
染工所も会社によって設備が様々なので得手不得手が本当にあります。
素材によって染工所を変えてより良い物を作れます。
僕が使用している生地ももちろん特殊加工をしていますよ!
さらっとぬるっとしていて、洗濯による風合いの劣化が非常に少ない加工です。
適度な光沢も出てますよ!
全行程に拘れる、というのは本当に強みだと思っています。
是非手に取って、着てもらいたいです。
着たらやみつき!!
さて今回もお読み頂き誠にありがとうございました。
次回もお楽しみに!!
しかし良い写真がないなぁ。。